これをうっかり口にしては娘に叱られることばがいくつかある。
「でも」と何気なくいうと,娘の言ったことに反論した,口答えしたとキレられる。
「だって」は言い訳したと言われる。
無意識にこんな言葉を口にして娘にキレられたとき「ごめんなさい」というと,娘が母である私を責めたように聞こえると,また怒る。
松尾芭蕉の俳句に「物言えば唇寒し 秋の風」というのがあったが,江戸時代の人も発言にものすごく気を遣っていたんだろうな。こんなことわざもある。「沈黙は金」でもほんとに沈黙するとそれはそれで「無視した」と怒られるので,どうしたらよいかわからない。私,よく生きているな。生きている自分を褒めることにする。